高潮浸水想定区域図の作成について [想定最大規模【水防法】]
対象範囲・計算条件
高潮浸水想定区域図 [想定最大規模【水防法】]の対象範囲・計算条件を説明します。
対象範囲
広島県沿岸部の次の14市町が対象です。
広島市、呉市、竹原市、三原市、尾道市、福山市、大竹市、東広島市、廿日市市、江田島市、府中町、海田町、坂町、大崎上島町
想定外力
- 想定する台風が広島県周辺を通過する確率は、〇~〇年に1回と想定されています。
- 満潮などで潮位が最大となる等の条件が同時に発生する確率は、さらに下がります。
計算条件
海岸保全施設の堤防等については、最悪の事態を想定し、設計条件(打ち上げ高が堤防天端高を超える、潮位が設計高潮位を超える、越波流量が許容越波流量を超える)に達した段階で決壊するものとして計算しています。
現状の地形をメッシュモデル化(10mメッシュ)して計算しています。メッシュ間隔より小さい規模の地形的特徴は反映されていません。
浸水深の見方
浸水深は、陸域で最も水位が上昇した時の水面を各メッシュに与えられた地盤高から測った高さです。
なお、10cm未満の浸水深は計算の精度上、反映されていません。
留意事項
・高潮浸水想定区域図[想定最大規模【水防法】]は、地面の高さを基準とした浸水深を示したものであり、地下街等の地下空間の浸水については反映していませんが、実際には高潮が地下空間に流入する場合もあります。
・道路のアンダーパスや造船所のドックなど、周辺の土地より極端に地盤が低い箇所では、局所的に浸水深が深くなります。
・高潮の遡上等により、河川から流入することを想定しています。
・局所的な地盤の凹凸や建築物の影響のほか、前提とした各種条件を超える事象、想定していない雨水出水(内水)等により、浸水想定区域以外でも浸水が発生したり、浸水深が深くなる場合があります。
・高潮シミュレーションに使用している地形データは、平成21年度から平成24年度に実施された航空レーザー測量等の結果を基に作成しているため、埋立や盛土等の地形改変により地図と浸水深の表示範囲等、現状と異なっている場合があります。
・台風が想定以上の規模・経路になると、浸水状況は変わることが考えられます。
・この図面で着色されていない場合でも、越波や排水管からの逆流、河川の氾濫、雨水・内水により浸水が発生する恐れがあります。
・現在の科学的知見を基に、過去に実際に発生した台風から設定したものであり、これよりも大きな高潮が発生しないというものではありません。
・新たな技術的知見等の変更があった場合は、区域図の見直しを行う場合があります。