はじめに
高潮の発生メカニズム
台風に伴う風が原因で起こる「吹き寄せ効果」と、台風が接近して気圧が低くなって起こる「吸い上げ効果」などで、海面が上昇することで高潮が発生します。
1. 風による吹き寄せ効果台風に伴う風が沖から海岸に向かって吹くと、海水は海岸に吹き寄せられて、海岸付近の海面が上昇します。 この現象を「吹き寄せ効果」と呼んでいます。特にV字型の湾の場合は奥ほど狭まる地形が海面上昇を助長させ、湾の奥ではさらに海面が高くなります。 |
|
2. 気圧低下による吸い上げ 台風が接近して、気圧が低くなると海面が持ち上がります。
これは「吸い上げ効果」と呼ばれます。 例えば、それまで1,000hPaだったところへ中心気圧が950hPaの台風が来れば、台風の中心付近では、海面は50cm高くなり、そのまわりでも気圧に応じて海面は高くなります。
(1気圧=1013hPa) |