作成の背景
平成11年台風18号による高潮被害
■概況平成11年9月19日9時、宮古島の南東約420kmの海上で発生した台風18号は21日21時頃から次第に勢力を強めながら、ゆっくりとした速さで、沖縄の南海上を北上しました。 22日21時頃には、那覇市の西南西約50kmの海上で「大型で非常に強い」台風となりました。23日21時頃から速度を25m/hとやや早め、九州の南海上を北上し24日6時頃、熊本県北部に上陸しました。その後、九州北部を速度45km/hで北東に進み、24日9時山口県宇部市付近に再上陸しました。上陸後も勢力は衰えず、10時頃益田市付近を通過し日本海に入りました。その後、速度を60km/hと早めて日本海を北北東を進みました。 台風18号が広島県に再接近した9月24日9時47分頃、最大瞬間風速が南南東49.6m/sとなる非常に強い風を記録しました。これは、平成3年台風19号に次ぐ記録となりました。 高潮は台風の接近が満潮の時刻とややずれましたが、当日は大潮の時期と重なり、広島港では24日10時25分に最高潮位2.87(TP)を記録し、最大潮位偏差は既往最高の1.83mとなり記録上の最高を更新しました。 |
■台風進路![]() |
■被害状況
項目 | 18号 | |
---|---|---|
人の被害 | 死者 | 5 |
行方不明者 | 0 | |
重傷 | 8 | |
軽傷 | 52 | |
人の被害計(人) | 65 | |
住家の被害 | 全壊 | 2 |
半壊 | 7 | |
一部損壊 | 1,296 | |
床上浸水 | 141 | |
床下浸水 | 1,033 | |
住家の被害計(戸) | 2,479 |
高潮及び越波による浸水面積は廿日市地区から坂地区までで549haにも及びました。特に観音地区では139ha、草津地区では117ha、出島地区では100haもの面積が被害を受けました。
■被害写真
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広島市宇品地区 | 広島市江波地区 |